1時間余りで50匹捕まえる
6月22日、狭山池で「クビアカツヤカミキリ撲滅作戦in狭山池」が開催された。
クビアカツヤカミキリは、その幼虫がサクラ・ウメ・モモなどバラ科の樹木の内部を食害し、枯れ死に至らせる特定外来生物。大阪狭山市は全国的にみても被害が大きく、全てのサクラが枯れ死し、伐採された公園もある。狭山池は周囲に約1300本のサクラが植栽されており、府内随一のサクラの名所としても名高い。そのサクラを守ろうと、約100人が集まり、虫取り網や火ばさみを手にクビアカの成虫の捕獲に乗り出した。
クビアカの成虫は体長3〜4センチ。6月〜9月に活動し、ひと夏で最大千個もの卵を産むとされている。集まった人らは、サクラの木をじっくりと捜索。防除ネット内のクビアカはネットの上から殺虫し、ネット外の成虫は捕獲した。中には、「5匹捕まえた!」という小学生も。狭山池博物館前のサクラに、より多くの成虫がいたようだった。1時間あまりで、約50匹が駆除された。
官民協働イベント
大阪狭山市では、クビアカ被害の拡大を防ぐべく、官民協働でクビアカの成虫捕獲イベント等を行っているが、被害は拡大を続けている。
クビアカは特定外来生物のため、飼育や生きたままの運搬は法律で禁止されている。見つけ次第、その場で捕殺を。